洋書を読む読書会

オンラインで読書会をしています

3回目の結果(The Life-Changing Magic Of Tidying, Becoming RBG, Becoming)

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第3回の概要

日時 日本時間で10/23(金)夜
場所 LINEを使ってオンライン開催
参加者 3名

 

読書会3回目、オンライン開催では2回目となる今回。

参加者は以下の3名でした。

・私

・Aさん(3回連続参加。ありがとう!)

・Yさん(前回に続き2回目の参加)

オンライン開催にあたって事前に準備したことなどは前回と同様なのでサクッと省略。
さっそく本編に入りまーす。

 

☆☆☆

 

1.私の持参本「The Life-Changing Magic Of Tidying」(写真左下)

①本の概要

こんまりこと近藤麻理恵氏の「人生がときめく片づけの魔法 」の英訳。のオーディオブック。
有名な本なので紹介は不要かもしれませんが改めて説明すると片づけの本です(まんまやがな)。
とはいっても片づけのテクニックやノウハウというよりは心構えを説いた本でして、「部屋が片付かないのは要らないものが多すぎるから不要なものは捨てましょう。要否の判断基準はあなたの心がときめくかときめかないか。あなたの心をときめかすものだけに囲まれて暮らしましょう。」というのがテーマ。のはず。
これが英語をはじめさまざまな言語に翻訳されて世界中でベストセラーになっているらしい。
スパークジョイ!

②やりとり

Y)ネットフリックスのこんまりの番組が世界中でウケている
TIME誌でも「影響力のある100人」に選ばれた
最近はアメリカ国内でこんまり式の片付けコンサルタントを育成している
あとは自分のオンラインショップを開設してオリジナル商品も売り始めた
家が片付いたから空いたスペースにその商品を飾ってねということかな(笑)

A)こんまりがアメリカで受けているのは家が広いからかも
アメリカでは田舎の一軒家は大きいし地下室もある
ちなみに私が住んでいたミズーリ州は田舎なんだけど治安が悪い州と言われていた
歩く通りを一本間違えると治安がやばい
Y)通りによって治安が違うのは私が今いるフィラデルフィアも同じ
最近ホームレスが増えて昼間も危険
コロナでホームレスが増えたのか、コロナで人通りが減ったから目立つようになったのか…

Y)この本では片付けがTidyingと訳されているが、ネイティブにorganizingの方が近いよって言われた
A)Organizingだと整理整頓って感じなのかな

Y)オーディオブックで聞いて理解できるってすごいね
私)いや、リスニング全然できないから
家にあった日本のオリジナル版と読み比べながら聞いただけ
Y)英訳はオリジナル版を改変したりせず完全に訳している?
私)お守りなどのスピリチュアルグッズをどう整理するかの箇所が飛ばされている
宗教的にナイーブな部分として翻訳の際にカットされたのかも
Y)確かにネットフリックスの番組で「家の中の物を叩き起こす」ために柏手を打っていたり、神社に頻繁に行くと言っていたり、ご本人は宗教熱心なところがあるみたい
私)そういえば先日こんまりを読んでいると言ったら「あースピリチュアルっぽい本ね」と言われた
著者本人にそういう好みがあるとはいえ本の内容的には宗教色がほとんど無いのにそんなリアクションをされてびっくりした
あと別の雑談で最近マインドフルネスが流行っているという話題になったときにも「なんか宗教っぽいやつでしょ」と言われてこれまたびっくりした
むしろ自分の中ではマインドフルネスって座禅から仏教色を抜いてビジネスパーソン向けに敷居を低くしたものという印象だったんだけど
そんな風に宗教とかスピリチュアルっぽいものに拒絶反応やレッテル貼りをする傾向が世間にある一方で、寺社仏閣への旅行が人気で御朱印も流行っていたりと本来とても宗教的な行為を無邪気に楽しむところもある
その辺のアンバランスさというか無頓着さみたいなものを感じてしまった
A)私も大安とか一回も気にしたことなかったのに入籍の時は気にしちゃった
親に言われたからというのもあるけど

 

2.Yさん持参本「Becoming RBG」(写真左上および右上)
Aさん持参本「Becoming」(写真右下)

①本の概要

「Becoming RBG」は今年9月に87歳で亡くなったアメリ最高裁判事ルース・ベイダー・ギンズバーグ(RBG)の伝記。
マンガ形式で読みやすい。

「Becoming」は前回Yさんが紹介したのと同じだがこちらはオーディオブック版。
Aさんが読書の習慣をつけるために買ったとのこと。
紙でも分厚いがオーディオブックにすると17時間あるらしい…


②やりとり

(2冊ありますが、いずれも現在進行形のアメリカ大統領選と深いつながりをもつ本ということで、RBGを中心にまとめて話をしました。)

Y)ドキュメンタリー映画「RBG 最強の85歳」を見て興味を持った
映画とほぼ同じ内容で挑戦しやすいかなと思って読んだ
この人はハーバード大学コロンビア大学を優秀な成績で卒業するものの女性というだけで就職できなかったことがあり、その後弁護士になって性差別と戦ってきた
最高裁判事になってからも力強い反対意見を書くリベラル派として有名に
そういう人だからアメリカでは若者からも人気がある
日本人の若者が最高裁の裁判官を知っているとか無いけど

Y)アメリカの最高裁判事はいま9人
その時の大統領が選んだ候補を上院が過半数で承認して決まる
なので必然的に大統領と上院が民主党共和党かで判事の傾向が決まる
例えば共和党キリスト教保守派なので人工中絶に反対、民主党は認めるという価値観が反映される
RBGの場合は女性の権利を獲得することで有名になった人物なのでバリバリのリベラル
その後任としてトランプが指名しているエイミー・バレットは当然だけど保守派

A)トランプがコロナにかかったのもこのバレットさんを紹介する場じゃなかったっけ
Y)そう、ホワイトハウスの敷地内で開かれたお披露目式典がクラスターになった

Y)大統領選前のこの時期にトランプが病死しなくてよかった
もし亡くなっていたらアメリカ中混乱するところだった
私)高齢だから日本国内でも心配されていたけどね
高齢と言えば、トランプもそうだけどRBGも87歳で亡くなる直前まで判事として現役だった
日本の菅首相も70代で高齢
日本もアメリカも権力者が高齢者ばかりでネガティブに報道されがちだが、高齢でも活躍しているって実はすごいことなのでは
自分は普通のサラリーマンだから60代になったら定年と思い込んでいるが、70代でも80代でも活躍できるのはすばらしいことなんじゃないかなーなんて
Y)私がいま働いている弁護士事務所で一番高齢の弁護士も70代
その人に言わせると日本の定年制は年齢差別だとか
そういう感覚は日本にいたころは無かった

Y)そうはいってもトランプの周りの報道官とかは若い
バイデンが副大統領候補にえらんだカマラ・ハリスも女性で若い人
アメリカは若いころからリーダーシップを発揮して目立つ人が政治家になるみたい
大統領はすごい存在、自分もなりたいっていう感覚があるのかな
日本にはそういうのが無いよね
私)アメリカはビジネスの世界にいたトランプや俳優だったレーガンが大統領になれるというのも国民の感覚に影響しているのかも
日本は当選回数が多いとか閣僚経験がある政治のプロが総理大臣になる
Y)総理大臣だと国民が選べないしね
あとアメリカと違って日本には国民が二分されるような問題(銃規制とか)が無いのもあるのかな

 

☆☆☆

 

11月のアメリカ大統領選を前にして図らずも時事問題・政治問題を扱うハイレベルっぽい読書会になってしまいました。
いや全然ハイレベルじゃないんだけど。
合間合間にコロナいつ収束するの~とか世間話してるふつーの雑談の会だったんだけど。
でも読書会としての概要のみ文字でまとめるとこういう形になっちゃいました。うへ。
この反省を生かして次回はみんなゆるい本を持ち寄ろうということになりました。

みなさん全然こわくないですからねこの読書会!
取って食われたりしませんからね!