洋書を読む読書会

オンラインで読書会をしています

9回目の結果(Big Yellow Taxi,Don’t Stop Believin’,betty,Good Morning Baltimore)

第9回の概要

日時 日本時間で6/11(土)夜
場所 LINEを使ってオンライン開催
参加者 3名

前回からしばらく期間が空いてしまいました(もはや定型文)。
別にサボっていたわけではなくて、実はレギュラーメンバーであるYさんの家庭に
子供が生まれる→転勤でアメリカから日本に帰国することになる
という急展開なコンボがあったため、ご家庭が落ち着くまで開催を見送っていたのです。
だからサボっていたんじゃないんです(二度目)

Yさんちも多少落ち着いたとはいえまだ洋書を読める状況ではないだろうと思い、今回は少し趣向を変えて「歌詞が好きな洋楽」をテーマにお気に入りの曲を紹介しあうことにしました。

洋画とか海外ドラマを見てリスニングの勉強をするという人は多いみたいですが、洋楽を聞くのは効果あるんでしょうか?
私も歌詞を意識しながら聞くようにしているんですが、あまり効果は出てない気がします。
ただ、聞き取れなくても文字で歌詞を見て「これええやん!」と感じることはあるので、そういう歌詞が気に入った曲をみんなで紹介しあうのも面白いのでは…負担も少ないし…と考え、試しに一度やってみることにしました。

今回の参加メンバーは以下の3名でした。
・Yさん(3月に子供誕生、5月に帰国というタフなスケジュールをこなした偉人)
・私(そんな偉人をさっそく読書会に誘った阿呆)
・Lさん(そんな阿呆に付き合ってくれる台湾出身のマルチリンガル
それでは以下、簡単なまとめです。

 

☆☆☆

 

私)さて、そんなわけで今回は歌詞が好きな洋楽を紹介していきましょう

Y)最近は音楽をそんなに聞かなくなったな
 若いときのほうが音楽が心に響いてたっていうか
 昔はお風呂に入ったら1時間くらい歌ってたよ

私)二人は英語の歌を聞き取れる?

Y)自分はできないし、帰国子女の友達に聞いても、映画よりドラマより歌が一番難しいって言っている
 文字で読んでみても、歌詞って普通の文章とは違って凝っているし

L)自分も、英語でも日本語でも歌の聞き取りは難しい
 日本語の場合、アニメを見てたら聞き取れるようになったという話は周りでよく聞くね

 

1.私の紹介曲 Big Yellow Taxi(写真左上)
動画リンク
Joni Mitchell - Big Yellow Taxi (Official Lyric Video) - YouTube
歌詞リンク
Joni Mitchell - Big Yellow Taxi - lyrics

①曲の概要

カナダ人シンガーソングライターのジョニ・ミッチェルが1970年に発表した曲。
軽快な感じの曲調ですが、なんと環境問題を取り上げた作品です。
ハワイに旅行したときに森が駐車場で舗装されている光景を見てショックを受けたのがきっかけで作ったとのことで、
They paved paradice and put up a parking lot
というフレーズが繰り返し出てきます。

②やりとり

私)日本でも自然を開発して観光地にしているところはいっぱいあるけど、環境問題以上に景観の面で、バブル期に作られたようなデカいホテルがどーん!って連なってる有名観光地にありがちなダサい光景が最近は気になってます
 アメリカでもそういうダサい観光地はあるのかもしれないけど

Y)景観のことなら、アメリカはヨーロッパには敵わないってアメリカ人自身が言っている
 ヨーロッパの中でも特にフランスの歴史や文化へのあこがれはアメリカ人の多くの奥底にある気がする
 中国だってインドだって歴史はあるじゃん?って思うんだけど、そこは違うらしい

 

2.Lさんの紹介曲 Don’t Stop Believin’(写真右上)
動画リンク
Journey - Don't Stop Believin' (from Live in Houston 1981: The Escape Tour) - YouTube
歌詞リンク
Don't Stop Believin' : 洋楽歌詞和訳・ときどき邦楽英訳(意訳)

①曲の概要
アメリカのバンド「ジャーニー」が1981年に発表した曲。
昔、日産のエルグランドのCMでも使われていましたね。
(調べたら2004年でした。最近だと思ってたのに18年も経っていたなんて…)

②やりとり
L)Gleeという海外ドラマで高校生たちが歌っていたのを聞いてこの曲のことを知った
「夢をあきらめないで」っていう歌詞がドラマの内容とリンクしていて、青春を感じる
 この曲が発表されたのは1981年
 アメリカは不況だったけど、田舎出身の若者たちに「夢をあきらめないで、都市(サンフランシスコ)に行けば夢が叶えられる」と歌っている

Y)サンフランシスコに行けば夢がかなうっていうのは納得
坂道が多い景観はいろんな映画とかのロケ地にもなっていて、若者たちが挑戦したくて来る街というイメージかも

 

3.Yさんの紹介曲 betty(写真左下)
動画リンク
Taylor Swift – betty (Official Lyric Video) - YouTube
歌詞リンク
テイラー・スウィフト betty 歌詞 - Google 検索

①曲の概要
アメリカ人シンガーソングライターのテイラー・スウィフトが2020年に発表した曲。
17歳の男の子が、他の女の子と遊んでしまったけど、本命の女の子への想いを歌い上げる、というテイラーらしい歌です。

②やりとり
Y)テイラー・スウィフトは発音がきれいで、リスニングにいいかなと思って選んだ
 特にこの曲は穏やかなアコースティックで口ずさみやすいテンポ
 それに、英語ならではの韻の踏み方が感じられる

L) would youっていう敬語表現が多く使われているね

Y)この歌の主人公の男の子が女の子に対して持ってる「ごめんね許して」っていう気持ちが伝わる表現になっているんだと思う

 

4.まとめ

私)音楽で英語のリスニング力って向上するんでしょうか

Y)リスニングっていうか発音の面で効果あるように思う
 普段は口が回らなくて、I・want・to・have・itみたいに単語を区切って言っちゃうけど、それじゃ伝わらない
 でも歌を真似するとそれっぽく滑らかに言える気がする

L)英語ならではの抑揚も身につくかも
 抑揚って母国語に引きずられちゃうんだけど、歌だったらそれが無くなるから
 日本語を勉強している友達も、普段は外国語訛りの日本語をしゃべっているのに、日本語で歌うときは訛りが無くなっていた

Y)訓練という意味では、勉強したい歌を歌ったときは録音して聞き直すといいんだろうけど、録音した自分の声って変な風に聞こえて失望しちゃうから、私はしてません(笑)

Y)ふだんは歌詞なんて意識しないし、メジャーな歌手の曲しか聞かないから、今後は有名じゃない歌手でもいい歌詞を書く人がいたら探していきたいなーって思った

私)メジャーな人でも自分では全然聞かないってことはあるよ
 私もテイラースウィフトはふだん聞かないからちょうどいい機会になった。ありがとね
 今回は休みになっちゃったけど、いつも参加してくれてるAさんもミュージカルの曲(※)を紹介してくれる予定だったので、これも自分にとっては未知のジャンルで楽しかったです

※Hairspray より Good Morning Baltimore(写真右下)

 

☆☆☆

 

洋楽を紹介するという初めての試み、短時間であっさりとした進行ではありましたが楽しかったです。
同じ曲を聴いても、人によって押韻に注目したり、敬語表現に注目したりとそれぞれ気になるポイントが違ったのが印象的でした。

メンバーの状況によってはまたこういう会をするのもありですね。
日ごろ自分では聞かないジャンルの曲も開拓していきますか~。